ペッテションが好きな人は、絶対この人も好きになります。ただそうでない人は、拒否反応起こしますwww
今日のオススメクラシックは、ホラー映画さながらの世にも恐ろしい交響曲を紹介します。
コーツという女性作曲家の交響曲第14番「微分音における交響曲」の第1楽章と第3楽章です。
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クリストフ・ポッペン/ミュンヘン室内管弦楽団/レイモンド・カフス(Timp)
■注意■メチャクチャ危険な音楽です。ある意味ペッテションよりも危険です。
■ 心 の 底 か ら 覚 悟 し て 聴 い て く だ さ い ! ! ! ! ! ! ■
現代という時代は豊かで便利で結構いい時代だと大抵の人は思っているはずなのに、そんな楽天主義を軽蔑するかのように、ペッテションみたいにひたすら現代の不安や絶望を描き続ける芸術家がいます。
そんなアメリカの女性作曲家グロリア・コーツの特徴は、一がグリッサンドで二もグリッサンド、三四がなくて五がまたグリッサンド、とにかくグリッサンドの用法が異様なまでに特徴的です。
この交響曲は弦楽器とティンパニのみという小編成音楽ですが、メロディーもリズムも無い弦楽器にティンパニが絡み合い、それらがとにかく上に下にグニャグニャ、ウニョウニョとグリッサンドにより上下運動を繰り返す、身の毛もよだつ交響曲なのです!!!
恐ろしさ・おぞましさという点では、ペッテションをも凌駕しています。
前にもチラッと触れましたが、まさに女版ペッテション。
そして1楽章の5分過ぎにふいに現れる、メロディーらしき音色。不気味なのに、なんだかちょっと美しく感じてしまいます。
その部分、かなり音が変で違和感を感じるかもしれません。実はこの曲は「スコルダトゥーラ」という、弦楽器の演奏者でもあんまり聞かない名前の技法が使われているんです。
これはつまり、チューニングをわざと狂わせて演奏するというマサカの発想による奏法。しかも開放弦を弾きながら左手で調弦する事でグリッサンドを作り上げている箇所もあります。
チューニングがあまり得意でない自分は、一生演奏したくありません(笑)
そしてティンパニもまた、ロールしながらペダルを踏むことでグリッサンドしています。3楽章は弦の微分音とティンパニのグリッサンドに注目して聴いてくださいね。
特に弦楽器の人は必聴です!!!
ただ、もう一度…
本当にヤバ過ぎる音楽です!! でも最後まで聴いて下さいね。 ハマる人はハマるかも…!? (少なくとも自分はハマりましたwww CD4枚持ってます。)
また気が向いたら、弦楽四重奏でもアップしようかな…。
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