水野修孝、決して何かの教祖様とかではないですwww
今日のオススメクラシックは、打楽器祭りです♪
管弦楽において打楽器メインの音楽って、残念なことにかなり少ないです。アンサンブルではフィンクとかグッドマンとかケージとかが「打楽器何重奏」なんかを作っていたり、フィリドール作曲「ティンパニ行進曲」なるティンパニソロの音楽、またグッドマン作曲「4人のティンパニのための音楽」とかヘスポス作曲「シンバルソロのためのカンク」とかもありますが、やっぱり打楽器はオーケストラの中に組み込んで使わなくては。
となると次に思い浮かぶのが、ティンパニ協奏曲。数はかなり少ないものの、探せば意外と出てくるものですよ。マルタンやプーランクやミヨーは有名なほうですね。他にはクラフト、ヴァリーン、西村、福士、三善、テーリヘン、クイスマ、ハーヴァーマンなど…。ただ自分は三善とハーヴァーマンのティン協は聴いた事ないです。誰かCD持ってませんかー?
(てか、意外と日本人の作曲家が多いのね…。)
あと他には、ブラウワーやトークやドアティ(全員アメリカ人)なんかの「打楽器協奏曲」もあります。こちらは膜状打楽器よりも、金属性打楽器がトンテンカンテンと目立っています。
交響曲で言うと…
オーストラリアの作曲家、ヴァインの交響曲5番「パーカッション」は、もう副題からして「まさか…」と思いますが、その通り! もうね、打楽器ブッ飛んでますよwww 初めてこのCDを見つけたとき、大喜びで購入したのは言うまでもありません。
それからグロリア・コーツの交響曲第1番「開放弦上の音楽」は弦楽とティンパニのみの小編成音楽ですが、この曲のティンパニは叩きながらペダルを踏んでグリッサンドします。ロールしながらやうやう音程が上がっていく、滅多に聴けない独特な音が面白いです。弦もグリッサンドだらけ!!
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このコーツという人、なんとなんとなんと!ナクソスでは「女版ペッテション」と紹介されています!!!(下から2番目)
暗~い音楽が好きなサヴァイヴ、もちろんこの人のCDは全部持っていますよん。ナクソスだけですが。
しっかあし、ここで紹介する音楽は、知る人ぞ知る水野修孝の「交響的変容」というトンデモレベルの大怪物交響曲。いわゆるジャズオーケストラに属される音楽ですが、編成、演奏時間、内容においておそらく(良くも悪くも)世界トップクラスの交響曲です。
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こちらに特設ページがあります。14年前に幕張メッセで初演されてましたが、 そ れ 以 来 再 演 の 予 定 ナ シ !
作曲期間26年、演奏時間3時間(CD3枚)、構成は1部「テュッティの変容」、2部「メロディとハーモニーの変容」、3部「ビートリズムの変容」、4部「合唱とオーケストラの変容」に分かれており、4部で2時間ほども費やします。
音響はもう、とにかくカオスです。あまりに打楽器が多すぎて、一部はもう音楽になってない! 100人が一斉に喋る様に、「ドーーーーッ」と騒音にしか聞こえない所もあります。
今回紹介するのは、第3部「ビートリズムの変容」。
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岩城宏之/東京交響楽団
ティンパニ 細谷一郎 和太鼓 林英哲
4部の編成は前に一度書いたことありますが、ありえないですよ、コレ。
オーケストラ中央メイン指揮者1人
オーケストラ指揮者2人
合唱指揮者6人
オーケストラのセクション指揮者10人
計19人
混声合唱 ソプラノ、アルト、テナー、バス
合計1000人位が望ましい。
(途中で6隊のコーラスに分かれる)
ソプラノ独唱
フルート6 ピッコロ6 オーボエ5 コーラングレ2
クラリネット6 バスクラリネット2 コントラファゴット
ホルン10 トランペット8 トロンボーン9 バストロンボーン1 コントラバストロンボーン1 チューバ2
ハープ3 チェレスタ1 ピアノ2 オルガン エレキベース
弦5部
ティンパニ、木鐘3(大中小)、妙ハ、拍子木、木琴、チャイム、トムトム3、合せシンバル、ソリの鈴、サスペンダーシンバル、鉄柱5本(鉄のマレットで)、銅鑼ちゃん、ハイハットシンバル、バスドラム、スネアドラム、ヴィヴラフォン、マリンバ、シズルシンバル、ティンパニ、アンティークシンバル、合せシンバル、双盤〈金属のバチで)、ソリの鈴、木鐘3(大中小)、カラベル2、ボンゴ2、コンガ、ひとつ鉦、シズルシンバル、コンチキ、ティンパニ、馨5、グロッケンシュピール、スネアドラム、カウベル3、シズルシンバル、つけ木(つけ板)、アンテイークシンバル、木鐘3、ボンゴ2、コンガ、ヴィヴラフォン3、サスペンダーシンバル、ラテンテインバレス2、ウッドブロック、トライアングル、鎗、バスドラム、スネアドラム、トムトム5、チャイニーズタムタム6、グロッケンシュピール、鉄板5、つけ木、フライパン5、銅鑼ちゃん、締太鼓、ドラムセット、ウインドチャイム、サスペンダーシンバル3、タンブリン、魚板、つけ木、ヴィヴラフォン、マリンバ、ラテン中太鼓4、日本の鐘3、締太鼓、大大鼓、小太鼓、トムトム4、サスペンダーシンバル、ヴィヴラフォン、チャイム、バスドラム、銅鑼ちゃん3、グロッケンシュピール、繋木、トライアングル、つけ木、合せシンバル、タンバリン、トムトム5、アンティークシンバル、マリンバ、馨5、日本の鐘5、銅鑼ちゃん、鉄柱5、合せシンバル、シロフォン、チャイニーズシンバル5、桶胴太鼓5、駅路、日本大太鼓、バスドラム、ささら、ヴィヴラフォン、アンティークシンバル、つけ木、トムトム5、カウベル3、合せシンバル、ティンパニ、ヴィヴラフォン、サスペンダーシンバル2、モンキータンブリン、日本の鐘3、スネアドラム、グロッケンシュピール、ハイハットシンバル、バスドラム、スネアドラム、ウッドブロック3、サスペンダーシンバル、トムトム3、チャイム、マリンバ、合せシンバル、バスドラム、銅鑼ちゃん、ハイハットシンバル、ドラムセット、チャイム、皮ダイコ2、チャイム、タブラバーヤアンテイークシンバル、平太鼓2、締太鼓、チャイム、スネアドラム(ワイヤーブラシで) 、チャイム、締太鼓か平太鼓3、チャイム2、コンガ2、ロッドタムティンパニ7、木鐘3、シロフォン、トムトム、合せシンバル、ヴィヴラフォン、釣鐘9
↑いや、嘘だと思うでしょう? そりゃあ、嘘だと言いたくなるのも分かります。
でも、仕方がないんですよ。
本 当 で す か ら 。
第3部「ビートリズムの変容」はまだ通常編成ですが、タイトル通り、打楽器が主体になって音楽を作り出します。なんとなんとティンパニと和太鼓の2重奏の部分は、数分間ずーっと
ドンドコドンドコドコドコドコトコ…………
東洋リズムと西洋リズムの完全融合!!!
オマケに祭囃子のリズムからサンバまで出てくる出てくる、いろんなものが出てきます。変容です。フュージョンです。カーニバルですw
もうとにかく、ドスゴイ。とりあえず聴いてみてください。途中はもうタイコ祭りです。あ、ただし途中で停止しない事!
ちなみにこのCDは、一般に流通していない非売品。作曲家の水野修孝と直接メールして本人から買わないと手に入りません。しかも壱万円也!
どうして貧乏の自分がそんな大金出してまで買ったんだ、と言われると………
いやー、↑こんな超ド編成の曲、自分が買わないワケがないでしょうが!?
まあ、そのうち第4部もアップしますので、お楽しみにー♪
以上、打楽器祭りでした(笑)
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