「昔々あるところに」→「18世紀中頃のポーランド南部」
そうそう、今度の演奏会で「コッペリア」を弾きます。人形が出てくるバレエ…というのは問題ないですが、そういえば音楽は有名でも具体的なストーリーって分からないんですよね…。現在いろんなシーンの曲をいくつも練習していますが、調べてみました。以下、そのストーリーをおとぎ話風に説明します。 ……の前に、自分が弾く曲は「前奏曲とマズルカ」「ワルツ」「チャルダッシュ」「人形のワルツ」「祭りの踊り」「ギャロップ」の6つです。
「コッペリア」
.昔々 あるところに、人形作り職人のコッペリウスというおじいさんが住んでいました。コッペリウスは村の人たちから変人扱いされる、陰気で気難しい老人でした。彼の家の2階にはかわいい目をした少女コッペリアというゼンマイ人形がいつも座っています。でも村人達は誰も人形だと気付いていません。 彼の家の向いに住むスワニルダは明るく無邪気な人気者の少女。村の青年フランツとは恋仲で、喧嘩しながらも愛しあっている若い恋人たちです。
第1幕
もうすぐこの村では祝祭が催されます。村人たちは広場で【マズルカ】を踊っています。 そして祭りの日はフランツとスワニルダが結婚式を挙げる予定なのですが、近頃フランツは窓から見えるコッペリアに恋をしている様子。スワニルダはフランツの心変わりが不安で仕方がありません。スワニルダは麦の穂を使った恋占いをします【ワルツ】。 しかし恋人の変わらぬ心を証し立ててくれるという言い伝えのある麦の穂からは、何の音も聞こえてきません。村人達が【チャルダッシュ】を踊っている中、スワニルダは怒ってしまいます。
夕方になり、コッペリウスは家の鍵を落としてしまいます。それを見つけたスワニルダと友人たちは好奇心からコッペリアに会いに行くことを思いつき、コッペリウスの家に侵入します。
第2幕
家に忍び込んだスワニルダと友人たちは、いつもコッペリアのいる部屋に行きます。そこでスワニルダはコッペリアが実は人形であることを知り、大笑い。そこにコッペリウスが帰って来て怒り狂って娘たちを追い払いますが、逃げ遅れたスワニルダはカーテンの奥に身を隠します。そこへフランツも、コッペリアにひと目会おうとハシゴを使って窓から忍び込んできました。コッペリウスはこれに気付いて怒るが、ふとあることを思いつきます。彼はかねてから愛しい人形コッペリアに命を吹き込んで生きた少女にしたいと思っていました。 フランツを酒で酔わせ、魔法で命を抜き、コッペリアに命を与えようと計画します。 フランツを眠らせてコッペリウスがカーテンの奥からコッペリアを取り出して魔法の呪文を唱えると、コッペリアに命が乗り移ったのか人形がひとりでに動き出し、踊り始めました!【人形のワルツ】 コッペリウスは大喜びしますが、実はこの人形はスワニルダがコッペリアの衣装を着て変装していただけでした。彼女はコッペリウスをからかって、命を吹き込まれた人形のふりをしたんです。 やがてフランツが目を覚ますと、人形に扮したスワニルダは剣を持ってコッペリウスを追い出し、コッペリアは人形であったということをフランツに教え、スワニルダと仲直り。全てを知ったコッペリウスは悲嘆にくれてしまいます。
第3幕
祭りの当日。フランツとスワニルダはめでたく結婚の日を迎えます【祭りの踊り】。 そこへコッペリウスが登場し、損害の賠償を請求されました。スワニルダは受け取った持参金を差し出そうとしますが、村長が代わりに金貨の袋を与え、コッペリウスもやっと満足し、去っていきました。そして楽しい村の余興が始まりま。人の一生を表す時の踊り、仕事の踊り、結婚の踊り、平和の踊りが繰り広げられ、賑やかな全員の【ギャロップ】で幕となります。 めでたしめでたし
………以上、変人ばかり登場する愉快なバレエです。 音楽については後日…。
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コメント
コッペリウスはそれでよかったのかと思うはなしです。家を追い出されて金だけ貰って満足するとは。彼の夢はいったいなんだったのか…。
投稿: ミラージュ | 2007年3月 8日 (木曜日) 午後 03時03分
コッペリウスの夢は変人にしか分かりません。喜劇ですから、その辺の不自然な潔さも楽しめ、ということかも…。
自分で改めて読んだら、一体誰が主人公なのかイマイチ分からないですね。
投稿: サヴァイヴ | 2007年3月16日 (金曜日) 午前 12時38分
コッペリアの話は子供に親しみやすいとどこかで聞いたことがあるのですがほんとうですか?私はコッペリアを見たことがないんですけど・・・。今度、中1の発表会で3幕の仕事の踊りをやります!!!
投稿: | 2008年1月 2日 (水曜日) 午後 04時07分