leはル lesはレ uneはユンヌ desはデ duはデュと発音します。
4月に大学が始まって間もない頃に感じた事を今更言いますが、語学の授業が危ういです。去年末に試験が終わってからほとんど自分で勉強していなかったせいですね。単語もそうですが今まで勉強してきたことの一部も記憶から抜けていてしまって。最初の数回の授業は「おいおい自分大丈夫かよ!?」と不安になったものでした。
英語を履修していたのなら何年も前からかじっているので多分こんな現象はめったに無いでしょうが、大学から勉強を始めた語学はまだしっかり土台が身についていないので、忘れるのもその分一段と早いんですよね。特にフランス語は英語や日本語よりも理屈タラタラに出来た言語なので、単語の部分以外にも「覚える」という要素もとても強いんですよ。英語で勉強する文法以外にも結構ルールが多くて、それが日本語の語学概念には全く無い発想なので苦戦させられます。
まず一番面倒なのが、なんといっても冠詞。英語はa an theだけですが、フランス語は単語を何と16通りにも細かく分類していて、それごとに冠詞が変わっていきます。例えば、よくこの例に使われるのがpoisson(ポワソン 魚)ですが、例えば「水族館等で生きて泳いでいる一匹の魚」は「un poisson」。普通英語では魚に冠詞はつけませんが、「a fish」みたいに考えればいいです。次にこれの複数形は「des poissons」と、複数用の冠詞に変わります。ここまではまだいいですが、ヨーロッパ言語お得意の「男性女性」の区別がまた面倒臭くしているんですよね。魚は男扱いだからunでしたが、家だったら女扱いなのでunはuneに変わります。さらに国名や抽象名詞にも一つずつ性が決められているから困ったものです。
さらに上記の「単・複 男・女」の区別だけでなく、「数・量」の概念まで出てきます。つまり数えられるか数えられないか…英語にも似たようなのはありましたが、それよりも複雑です。魚で言えば、「生きている魚」はun poissonでしたが、数えられなくなると「du poisson」と、部分冠詞になります。魚が数えられなくなる、とはどうなる事か、といいますと…そう、切り身になった状態です。死んだ魚に包丁が入った瞬間にun poissonからdu poissonになる、つまり単語だけでその単語の詳細を述べていることになります。もちろん女性形もあり、その場合はduではなくde laに。
おまけに、今度は「部分・全体」というのまで登場します。もうここまで来ると把握するだけで相当時間がかかっちゃいます…。今までは実在する物質を挙げていましたが、今度は自己紹介などで「僕は魚が好きです」という場合。この魚は目の前にあるのではなく、想像の世界の魚を行っているわけで、これでさらに「le poisson」というように定冠詞になるのです。この場合は指をさして魚のことを言っているのではなく、魚というもの全体を言っているから定冠詞になる…というのです。もちろんこれにも女性形la、また複数形lesがありますぜ。以上、「単・複 男・女 数・量 部・全」の組み合わせ、16通りで全てバラバラの冠詞を単語につけて会話するのがフランス語です。
他にもいろいろあるのですが、一旦ここまでにしておきます。今日はただのフランス語講座っぽくなっちゃいましたが・・・。「語学学習は、導入部だけで50パーセント」といわれるように、一番最初が本当に一番大切です。最初は絶対にまともに出席したほうがいいですよね。 …でも大学に入ってしばらくした頃が一番サボりたがる時期なんだよな…(先輩談)。
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コメント
私も今年はフランス語が危険です。去年は気合で乗り切ったのですが、今年はどうなるやら。どうやら本腰を入れる必要がありそうです。
投稿: ミラージュ | 2006年4月27日 (木曜日) 午前 12時45分