これとか金八先生とか見てると最近の学校はあんな生徒ばっかりかよ、と誤解してしまいそう。
昨日と今日、2夜連続放送のスペシャル「女王の教室」視聴終了しました。なんと言うか……ゴツい内容でしたな~。ストーリーはもちろん、BGMも。 日が変わらないうちにパパッと書いちゃいましょう。
内容は思ったとおり、阿久津先生の過去話でしたね。何があの悪魔教師を作ったかという教職について連続ドラマに至るまでのエピソード。 先生は以前に2回クラスを受け持っていたんですね。連ドラのクラスを含めれば、3回とも途中で担任を剥奪されていたという皮肉な歴史ですが、今回のエピソードを見る前にそれを知ればほぼ確実に「以前の2クラスも同じ教育をしていた」と思うでしょうね。少なくとも自分は。 でも実際は以前は至って普通だったんですね。まああんな鬼教師になるのだったら今回みたいなそれなりの過去も必要になるんでしょうが。
ストーリーは思っていた以上に良い出来でした。心情描写もうまかったし今考えればドラマに伏線もいくつか隠されていましたし。ドラマの始まった当初はこの作品に隠されているメッセージが分かりそうで分からなかったのですが、「なるほど」と思わされました。続編はもうさすがに無理でしょうが、こんな強いメッセージのあるドラマは大好きです。
そういえば少し前に四国新聞に「女王の教室」の脚本家…だったっけ、とにかく記事があったんですよ。当時はまだ放送の途中であの酷い教師を見て「打ち切って欲しい」とかいう視聴者の声もあったらして、その評判がきっかけでそんな記事が出たらしいのですが、プロデューサーがこの作品を作ったきっかけが書かれていました。
プロデューサーが子供の授業参観で教室へ行ったのですが、そこでの風景に唖然としたそうです。生徒がトイレに勝手に行くわ、教室はがやがやしているわ、携帯電話は使い放題だったらしいです。少なくとも自分の学校はそうではなかったのですが、そんな風景を見てプロデューサーが「女王の教室」を思いついたらしいですね。 そんなメッセージが込められていたのでしょうが、今日のを見るとそれも含め、それ以上の大きなものも感じました。う~ん、やっぱり凄いわ。
あ、あの乱闘シーン。ドラマでも例のセリフはあって当時から気にっていたのですが、ああいった経歴だったんですね。ちょっとこの辺りからワンパーンも感じていたのですが。先生の途中登場は「殴るの?」のあたりから分かっていましたし。橋の件もかなり昨日のと似ていましたよね。もちろんあれは狙いですけど。でもその後からはやられましたね。視聴者にあの生徒に対する最悪感を植え付けて結局先生が救う、というアレにはやられました。 ……しかしあの生徒、極端すぎ。
ただまあ…全部見て真意が分かったからといってドラマの1話目からもう一度見てみると、やっぱり理不尽なところもあるんでしょうね。「やっぱり悪魔だ…」とか。例えば「テストの成績で係などの全てを決める」というあの方針は今回のスペシャルでは触れられずに突発的に生まれていますし。まあ1話目の「悪魔らしさ」を引き立たせるため、といえばそうでしょうが。
そういえば阿久津先生があのスタイルで教職を続けるのだったら 学校⇔再教育センター をずっと続けるのでしょうかねぇ。
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コメント
私は特に不自然とは思いませんでしたけどね。
堕天使での「中途半端」という台詞にあるように、マヤは常に試行錯誤しながら教育をしています。だから悪魔となった後の最初のクラスではちょっと厳しい教師程度なわけです。もしスペシャルでのクラスが連続ドラマでのクラスと変わっていたなら将来的に社会でぶつかる壁を体験させるとともに支配者の生徒をつぶしにかかったでしょう。
投稿: ミラージュ | 2006年3月20日 (月曜日) 午後 08時00分